お客様のイメージ通りの印刷物へ仕上げるためには、印刷に適した正しい入稿用のデータを作成いただく必要があります。
ここでは、印刷用のデータを作成する際のポイントをご説明しております。
入稿に関しての不明点などございましたら、お気軽にご相談ください。
データ作成時の注意点
カラーモードは必ずCMYKで作成
一般に利用されている色を表す方法に、「RGB」と「CMYK」という2種類の方法があります。
「RGB」は、モニタ表示などに利用されている発色方式のため、印刷用のデータに使用すると、予期せぬ色味で印刷されてしまいます。
「CMYK」 とは、主に印刷などに使われる発色方法です。シアン(Cyan)、マゼンダ(Magenta)、イエロー(Yellow)の色材の三原色を利用した混色方法で、印刷ではこれに黒(K) を加えた4色が利用されています。
印刷用のデータを作成する際は、
必ずCMYKモードで作成するようにしてください。
仕上がりサイズについて
A4仕上がりの場合は、210×297mm・A3仕上がりは、297×420mmが仕上がりのサイズになります。
通常の印刷では、大きな紙に印刷した後で、『断裁』という作業を行って仕上がりサイズに切揃えています。
仕上がり位置まで色が必要なデザインの場合、断裁時の微妙なズレやデータの微妙なズレにより、白い隙間ができてしまう事があります。 仕上がり位置まで色があるデータの場合、必ず3mm分大きく作ってください。
お客様が商品としてほしいサイズが仕上がりサイズとなります。
トンボと塗り足しについて
トンボについて
トンボとは、見当合わせ、断裁、折りといった各工程で作業の目安や基準として使われるものです。
トンボはこの他にもカラー印刷の際にCMYK各色の位置あわせ(見当あわせ)にも利用されます。
塗り足しについて
トンボを目印として『断裁』を行いますが、一度に何枚も重ねて断裁をするため、どうしても微妙なズレが生じてしまいます。
紙面の端の部分まで色や写真が入るとき、データ上で紙面ギリギリまで作成していた場合には、断裁の際にほんの僅かなずれが生じただけで、印刷する用紙の色(白地)が出てしまう可能性があります。
それを避けるため、仕上サイズの外側まで、3mm程余分に色や写真の幅を広げておく必要があります。
これを「塗り足し(ぬりたし)」といいます。
入稿データを作るときは、トンボと塗り足しを必ず付けるようにしてください!
画像の解像度について
「解像度」は、デジタル画像のきめの細かさを指しています。
単位は dpi : dot/inchなどで表し、1インチあたりの点の数を表しています。
数値が高いほど密度が高くなり、きめが細かいという事になります。
通常カラー印刷の場約350dpiの解像度があれば、綺麗に仕上がります。逆にインターネットの画像などで使用する72dpi程度では、印刷するとかなり粗い仕上がりになりますので、注意が必要です。
印刷データを作る際は、350dpi程度の画像を使用することをお勧めします。
フォントのアウトライン化について
Illustrator・InDesignなどのソフトウェアでは、フォントを図形に変換する「アウトライン化(グラフィックス化)」という機能があります。図形に変換されていれば、フォントが有るか無いかを気にする必要はありません。
アウトライン化されていないフォントが状態のデータでは、文字が文字化けをおこして別の予期せぬフォントに置き換わってしまい、正確に印刷することができません。
入稿データを作成する際は、最後にこのアウトライン化するのを忘れないでください。
フォントは最後は必ずアウトライン化する!
フォントが生きた状態のデータで、正確に印刷することはできません。
補足
IllustratorやInDesignといったデザイン編集アプリケーションをお持ちでないお客様は、WordやExcelで作成したデータでもPDF変換をすることで印刷できる場合がございます。また、フォントの文字化けなどは、弊社の既存フォントの中から近しいフォントに置き換えてご対応させて頂く場合がございます。
入稿データに関しての不明点などはお気軽にお電話でご相談ください。
PDFデータ作成時の注意点
印刷用の入稿データをPDFで作成する際は、
必ず「PDF/X1a」形式で保存するようにしてください。
※ご使用ソフトなどにより、保存設定などがわかりにくい場合は、なるべく高解像度で保存するようにしてください。
ご不明な事などございましたらお気軽にご相談くださいませ。